26年目のDestiny

ついに北海道でもプロレスリングNoahの東京ドーム大会のテレビ放送が流されました。
今週はプロレス大賞年間最高試合大本命といわれる小橋ー健介戦はやらないようですが、僕はあの賛否両論の三沢光晴川田利明戦が観られるのなら、大満足なのです。

僕はもともと旧全日本プロレスファン*1でした。
最初は鶴田やゴディのファンだったのですが、ある時、タイガーマスクが相棒にマスクを脱がせ、素顔になって闘う試合をテレビで観ました。
一体何だったのだろう、そう思いながら、次の週もテレビを観ていると、素顔のタイガーがまた、自分よりもデカイ外人や化け物のように強い鶴田に体そのものをぶつけるような勢いで立ち向かっていっていました。
僕は応援しました、素顔になったタイガーとその若い相棒を……それが、三沢と川田なのです。
 
二人は共に闘い、その後、敵となり、全日分裂時にはたもとを分かち……そして今、五年振りの再会となったのです。
試合は……武骨で、えげつなくて、互いの衰え*2も見え、華麗さもなく、正直良い試合とは言えないなと思いましたが……僕は三度も泣いてしまいました。
 
1度目はHolyWarが流れた入場時。
2度目はアナウンサーが、馬場の教えを貫くためにノアを旗揚げした三沢と、馬場の遺した全日を守るために残った川田、その二人の戦いはどちらが正しいのかではない、男の行き様なのだと言ったとき……目の前に二人の今までの活躍と闘いが浮かんできて。
3度目は最後の、三沢が重いエルボーを一発、また一発と打って、その度に川田がフラフラになりながらも、すがりつくように、まだ終らないんだとだだをこねるかのように、三沢の方に歩み寄っていく姿を見て……涙しました。
 
そして決着は観客たちがまだ続くと思っていた時間帯に、唐突につきました。
「想いは26年の時が経っても、5年の空白があっても、同じものでした」
「まるで仲の良い兄弟のように、共に横たわって……」
けど、僕は満足です。
 
……しかし、川田がマイクを持ったとき、(新聞で内容は知っている筈なのに)兄貴と呼ばせてくれ*3と言うかと思ってドキドキしましたよ(゜∀゜)

*1:分裂前の時点で好きなレスラーは川田、三沢、小川良成、ジョニー・スミスのあたり

*2:三沢は全日社長就任以降、エルボーの使いすぎで試合があまり良くなくなったと思う。今は……タイツがズリ落ちない程度には痩せようよ(´д`)

*3:ごぞんじ、ラッシャー木村が馬場さんに言ったセリフ……三沢の不機嫌そうな、苦笑を浮かべたような表情が馬場さんを思い出させて