逆水平チョップ祭り

まるで祭り囃子のように東京ドームに響きわたるチョップの音と六万の歓声。
 
やっと北海道で小橋建太佐々木健介シングルマッチが放送されました!
今の時点で年間最高試合の本命と言われている名勝負、今まで交わることがなかったDestiny、そのゴングが今鳴らされていようとしている!
 
まず、入場のGRANDSWORDに痺れてしまう……今の日本人の入場シーン*1では黒小橋が一番好きだなぁ。
体つきでは小橋の方が上だけど、厚さでは健介も負けていないなあ……と思っているうちに、ゴング。
最初は向き合って距離をとる……互いに相手の周りを回らないのが、格の勝負*2をしているっぽくてイイ。
そして、力比べ、ぶつかりあいなどの後にチョップ合戦。みるみるうちに互いの胸元が紫に染まっていく。
凄い!これは凄い!
互いに譲らず打ち込んでいく。途中で解説の高山が呆れて(けど嬉しそうに)「逆水平チョップ祭りだねぇ」「これは日テレは責任持ってチョップの回数をカウントしないと」。その発言に応えてすぐさまカウンターを表示する日テレに萌え。
 
試合は小橋の剛腕ラリアットで終わった。
小橋との抱擁の後、引き上げる健介……セコンドについていた北斗と中嶋君とも抱擁し、二人の腕を掴み高々と挙げる健介。余程この試合が嬉しかったんだろうなぁ*3
 
観ていて、凄い真っ直ぐで、嬉しく、楽しくなる試合だった。四天王プロレスの文脈の上にあっても、実に爽やかな、実に熱い、まるでサウナから出て風を浴びながら牛乳を飲むような、そんな爽快感。
しかし、二人にはまだ先がありそうだ。
バーニングハンマーも出てないし、ノーザンライトボムの角度もまだ甘い……この試合を通して信頼を作り上げられた二人なら、更に凄いモノができると、僕は信じる。
そう、これは明日へと続くDestinyだったんだ。

*1:外人なら、アンダーテイカー、HBK、HHH、ミステリオがイイ(゜∀゜) !

*2:馬場さんは見込みある若手には「向かい合ったら、リングの中央にドンと立て。相手の周りを回った方が格下なんだ」と教えていました……健介もジャパンプロレス時代にその話を聴いたのかなぁ?

*3:試合後、健介は興奮冷め止まず、控室でチューブを使ってトレーニングしていたそうで