うれしけりゃとんでゆけよ
遂に、遂に、待ちかねたものがきた。
まるで恋する少女のように想いを馳せ、待ち焦がれ、待ちくたびれて諦めて、そして、不意にやってきた、想い人(のようなモノ)が!
Mage: The Awakening, A Storytelling Game Of Modern Sorcery
- 作者: Bill Bridges
- 出版社/メーカー: White Wolf Pub
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: ハードカバー
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『鬱金の暁闇 破妖の剣6』前田珠子
『破妖の剣』は、人間とそれよりも遥かに力ある「魔性」の住む世界を舞台として、魔性を討つ浮城の破妖剣士である半人半間の少女ラエスリールと、その護り手たる妖主(魔性の中で最高クラスの存在)闇主の二人とその仲間たちが、様々な魔性(力はあるものの、そのままならぬ想いと陰謀に引きずられる者たち)と戦っていく姿を描いた物語である。
- 作者: 前田珠子,小島榊,厦門潤
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/07/26
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あまりライトノベルは読まない僕が、読み続けている数少ないシリーズではあるだが、他のライトノベルと違うのかといわれたら別にそんなこともなく*1、適度にシリアスで、適度に軽いところもあって、このあたりの表現や描き方ちょっとどうかなぁと思うところも結構ある、まあアレだ、それなりに面白く読める作品だなぁくらいの評価だけど・・・何故か妙に好きで、本編も外伝も(本編のイラストレーターの厦門潤が描いている漫画も)ずっと買っていた作品である。
なぜ好きかといわれると、僕がもともとファンタジー好きだというのはある。若い頃に読み始めて未だに引きずっているというのもある。人付き合いが苦手で自虐的なところがあるけど情に弱いラエスリールとそんな彼女に惹かれている仲間たちのキャラクターが気に入っているというのもある。厦門潤のイラストが好きというのも、もちろんある。
しかし、この作品の真の魅力は「魔性」たちにあるのだといえよう。
人よりも遥かに強い力を持ち、複数の命と不老の姿を持つ魔性たち。しかし、その魔性の中にもヒエラルキーは歴然として存在しており、むしろ、その力と外面の美しさが比例している・・・その明白さは人間社会よりも残酷である。そして、魔性の中で頂点にたつ五人の「妖主」たちも、その永劫の命をもてあまし、激しい感情や歪んだ美学や奇妙な陰謀に身をゆだねている。
単純な悪ではなく、存在は異質ながらも人と同じような(むしろ、はるかに激しい)感情を持つ存在・・・それと人とのかかわりの中で描かれるドラマが、この作品の肝であるのだ。
そして、僕はそんな魔性の魅力に惹かれているのかもしれない。
で、前作の『翡翠の夢 破妖の剣5』と外伝数冊を読んでから数年たって、この間『鬱金の暁闇』が出ているのを本屋で発見したので、そこにあった三巻まとめて買ってみたところ・・・まだ完結していないorz
しかも、3巻が出たのは2003年。ちなみに『漆黒の魔性 破妖の剣1』が出たのは1989年で『翡翠の夢』が完結したのが1996年・・・如何したものかと。
『鬱金の暁闇』がいつ完結するのかは分からない。しかし、これだけのタイムスパンで発行しているのだから、まだ希望はあるはずだ、少なくとも田中芳樹の作品よりは可能性があるw
だから待とう、完結するまで。それだけの価値がある作品かどうかは分からないけど、好きであることは確かなのだから。なに、待たされるのには慣れている。『鬱金の暁闇』自体の書評は、完結した際に書くことにしよう・・・さすがに其処までブログを続けているとは断言できないけどorz
*1:むしろ、最近はやっているモノのほうがずっとレベルは高いのかもしれない・・・ほとんど読んでないけど
PIANO MAN
ビリー・ジョエルの「PIANOMAN」をウィスキーを酌み交わしながら歌ってる夢を見た。
その所為で今日は一日中、頭の中を「PIANOMAN」の曲がめぐり続けた。
- アーティスト: ビリー・ジョエル
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1999/01/21
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今日見たモノ読んだモノ
【読書】
『現代倫理学入門』は倫理学、応用倫理学の入門書であり、間違ってもよくある「道徳の本」ではない。
人を助けるために嘘をつくことは許されるのか、10人の命を救うために1人の人を殺すことは許されるのか、他人の迷惑をかけなければ何をしてもよいのか・・・などの問題について、自由主義、功利主義、さまざまな倫理学の視点から「道徳と倫理」を分かりやすく論理的に分析解体している。
物語を作ることが好きな人ならば、テーマを考え、展開するための訓練にこの本を読んでおくとイイかも。
- 作者: 加藤尚武
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/02/07
- メディア: 文庫
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テストプレイ三昧
所属しているサークルで新入会員中心の対外コンベンションがもうすぐ行われるため、その準備としてのテストプレイセッションが佳境に入っています。
この連休には僕は4つのセッションにPLとして参加しました。
土曜は「サタスペRemix+」
日曜は「異能使い」と深夜に「MAGE:the Ascension」(非テストプレイ)
月曜は「クトゥルフダークエイジ」
それぞれなかなか面白く、また新たな発見もありました。
異能使いで予感システムの有意義な使い方(「実は花鳥風月判定*1だったんですよw」「なんだって!」「じゃあ、登場は」「そう、あいつはきっとやってくるですよw」)を確立したり、MAGEでPCがMarauderやNephandiになってしまったり、クトゥルフでリアルダークエイジなロールプレイをしようと思ったら舞台がアラブだったのでムスリムなガチプレイをすることになったり・・・と、語りたいことはたくさんありますが、何せテストプレイなので、今の時点ではネタばれ厳禁ですので、また、機会がありましたら・・・ということで。
けど、若い人達の頑張りを見ていると、「ああ、こんな見方・考え方があったんだ」「しっかりしなきゃ」「負けてられないな」という気持ちが湧き出ていいカンジです。
若い人からエキスを吸い取ってるんじゃないかとw
ひろしin東京ドームfuturingブロック・レスナー
ここ最近、僕の心を掴んで放さなかった話題の新日本プロレス東京ドーム大会が10.8、遂に行われました。僕も2chの実況板で様子を追っていましたが、期待通りのがらがらぶりでした。
僕もホントは新日が嫌いじゃないんですが(90年代は実に良質なレスリングをしていたと評価していますし、通常の興行はもちろん、無我にも行った事があります)、今のフロント陣のアホぶりとレスラーのチンピラコメントを見ていると・・・何か怒りが生じてしまうわけで、最近はアンチっぽくなってしまっています。
そういう視点から見ると、今回は「それ見たことか」というイベントになってしまいました。
特にメインの3WAY。
3人の絡み合いの中でゲーム的な要素が生じ、フィニッシュホールドに入ってもそれで終わるとは限らない、そんなびっくり箱のような予想できない展開が面白いのに・・・藤田に砂をつけずにベルトを移動させるためだけに使われた様で、もったいない。
レスナー早く日本に来たんだからもっとリハーサルして試合を練っておけばよかったのにという残念な想いが大きいです。
まあ、レスナーのパワーを示すことは出来たので、今後の活躍に期待。パワー系限定名ジョバー中西との対戦が楽しみですw・・・けど、WWEとの問題で返上して終わりってことはないですよねぇ、新日さん。
NEXT BIG THING
次代に対して望むというのは、思うようにならなくて・・・。
こいつはイケルと思った奴がそのまま成長せずに終わったり、地味だけど頑張って一歩一歩積み上げていって、気づいたらはるか先にたどり着いている奴がいたり、こいつはダメだろうと思った奴が(僕らの視点からは)突然はじけてみたり・・・最初の印象では語れないことは数多く。
あるていどパターンはあるとは思うけど、一人の人間だから、生きる時代や出会いやちょっとした一言で大きく変わってくるので、実に難しい。
過保護ではいけなく、放置もまたよくない。結局、彼の人生なのだから、僕らが育てるわけではなく、彼自身が育つモノだということを理解するのにどれだけかかったことか・・・其処だけはどうしようもない。出来ることはインプレッションすることぐらいなのかな?
ま、言える事は、「可能性を型や枠にはめちゃいけない」「無駄と思えるところに多くの意味が眠っている」ってのと、自戒として「相手も一人の人間であることを忘れちゃいけない」ということくらいなのかな?
今日の見たモノ読んだモノ
【読書】
【漫画】
- 『官能小説』(藤井みつる、フラワーコミックス)
クトゥルフダークエイジ*1をやると聞いて、軽く中世キリスト教のお勉強中。
現実と妥協・協調しているのが正統で、啓示などの根本に対して愚直なものが異端に陥りやすいということには、納得。
『官能小説』は小学館のプチコミックという雑誌で連載していた恋愛漫画。
プチコミックは、まあ、なんと言うか、レディースコミックを取り込んだ少女漫画、という感じで、大人の恋愛(エッチもあるよ)を少女漫画の文法で書いている作品を載せている、そんな雑誌です(実は雑誌ではあまり読んでないけど)。
この作品は経理部の小局OL彩と、年下で可愛い顔して実は官能小説家をやっている営業マンの椎野、この二人の恋愛を描いているのだが、生真面目で、強くて、けど恋愛や仕事のことで心が揺れる彩が、(個人的には)なんか妙に可愛く見えてしまう。
・・・僕はこういう年上の女性と可愛い男の子との組み合わせには弱いかも知れんっす。
- 作者: 藤井みつる
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/09/26
- メディア: コミック
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新日本プロレス、遂にWJ化へ・・・
あまりにも迷走と失望を繰り広げ、2chのスレタイまでもがNJと化してしまった新日本プロレス。
昨日の後楽園ホールも885人という並みのインディー団体を下回る入りで、アンチとWJ*1メイツとひろし*2たちを熱狂の渦に飲み込んでおりますが、ここで更なる燃料朗報が。
長州力、現場監督に復帰
http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-051008-0007.html
何考えてるんだ・・・orz
最近は環境にやさしい省力ファイトと・・・ええっと、あとは・・・長州小力のブレイクで話題を呼んでいる長州力が遂に、現場監督に復帰です。
まあ、今の新日本プロレスには押しの強い人が必要なのは確かですが・・・WJをあっという間に潰し、今ではどインディに落ちてしまった長州力に一体何を期待すればいいのでしょうか?
もしかしたら、一回泥を舐めた気持ちで、この新日を立て直す起爆剤になるかもしれません・・・が、むしろ人の好き嫌いが激しい人なので、更なる不協和音を巻き起こす方に展開すると見て、まあ、間違いないでしょう。
この結果はどうなるかは、今日の東京ドーム以後の新日の動きで明らかになる・・・でしょうが、レスラーをリストラしたうえでリキプロやアパッチの面子を呼ぶという展開だけは止めてくれorz